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京町家あれこれ

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《COLUMN4》京町家の特徴 ~ 町家らしいもの

町家ならではの建築デザインを、京町家ひよりのお客さまのおひとりでもある
イラストレーター・山口 珠瑛さん著「町家えほん」(出版・PHP研究所)から抜粋させていただき、
ご紹介させていたします。

鍾馗(しょうき)さん

瓦の材料でつくられた魔除けの人形。
家の中に悪いことが入ってこないようにするためのお守りとされていて、町家の入り口の屋根の上に置かれます。

駒寄せ

格子を取り囲むようにして取り付けられた柵。
ここに牛や馬をつないでいたとされています。

犬矢来(いぬやらい)

犬などの小動物が用を足したり、泥が跳ねて汚れるのを防ぐために、竹を曲げて作られた囲い。

ばったり床几(しょうぎ)

入り口の横に取り付けられた、脚が折り畳み式のベンチのようなもの。
店の商品を並べたり、椅子として使われたりしていました。

屋根のむくり

「むくり」=「起り」と書きます。
屋根の傾きをゆるやかな曲線にすることで雨水を流れやすくし、やわらかい印象にします。

煙出し

台所などの煙を外に出すためにあります。
煙出しがなくても天窓だけが開くように工夫がされている町家も。

一文字瓦

屋根の軒先のラインがまっすぐ一文字にそろうことから「一文字瓦」と呼びます。
街並みがきりりと引き締まります。

紅殻(べんがら)

もとは、インドのベンガル地方で採れた酸化鉄。
町家では、木材の上に紅殻を塗って仕上げます。木の痛みの予防や、防虫効果があります。

「福ねこさん」と「お豆さん」というとってもかわいいキャラクターに
町家をわかりやすく案内してもらえる「町家えほん」。

京町家ひよりにも置かせていただいていますので、ぜひご覧くださいね。

■アトリエTAM主宰 山口 珠瑛さんHP http://tam-y.com/

■「町家えほん」のご購入はこちらから
PHP出版ホームページ内 http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78404-5